子連れベルギー単身(?)赴任生活-40歳からの新たな挑戦-

5歳と10ヶ月の子供を連れてベルギーに赴任。夫は別に国に赴任中。日本ではペーパードライバーだったけど、こっちでは子供の送り迎えもあって、そんなこと言ってられない。今年40歳を迎える節目に新たなチャレンジが始まります。そんなドタバタの日々を綴っていきたいと思います。

5歳の息子の試練② 幻聴

8月の最終週は、サマースクールがクローズされてしまうので、遅めの夏休みを取ってフランス北部のストラスブールという街に3泊4日の旅行に出ました。自然の中のキャンプ場に寝泊まりして、周辺で遊びながら買い物や食事は街中に出ていこうという計画。

ところが、初日から息子の調子があまり良くなく、「歩きたくない、座っていたい」と泣き言ばかり…。普段から甘えん坊でそんなことを言うので、またいつものわがままかなぁって最初は思っていたものの、様子を見ていると、‘本当に少ししんどいのかもしれない‘と思い、「じゃあ、特別。おんぶゲームをしよっか!」とおんぶをしてやることに。(5歳の男の子のおんぶは結構きつい)そうすると、息子の体がいつもより熱い・・・。

夜は早めに寝させたら、夜中に「ママ、怖いよー。雷の音がずっとする!!」と両手で耳をふさぎながら叫びだしたんです。私には何の音も聞こえないし、「大丈夫だよ。ママここにいるよ」って、ギューッと抱きしめてやることしかできず。身体もすごく熱くて、体温計がなかったので検温できなかったものの40度近かったんじゃないかな。しばらくしたら落ち着いたものの、そのあともまた同じような現象が続きました。

結局、旅行中ほとんど部屋の中に過ごすことになってしまい、帰宅後急いで近所のお医者さんに連れて行ったんですが、丁寧に体を診察してくださったうえで、「きっと何かのウイルスだと思うけど、特に悪いところはないから1週間もすればよくなると思うわ。私の娘も高熱が出たときに、幻聴があったけど原因はわからないまま。様子を見てみて。」と。

その後、少しずつ体調は回復していったものの、時折夜中に「ママ、またあの音がしているの。怖いよー」と泣き出すことがありました。

きっと、ベルギーに引っ越してきて、友達もだれ一人作れず、誰とも話せないサマースクールでの体験がツラすぎたのかなと… それまでは、心配な反面、息子がたくましくなるための試練だと自分に言い聞かせていましたが、あまりにも急激な変化を強いすぎていたのかもしれないと反省しました。

子供って、結構頑張りすぎちゃうのかもしれません。

9月に入って、ようやく学校が始まって、クラスには2人の日本人の男の子。一人はすごく近所に住んでいることが分かったので、週末も一緒に遊んだりするようになり、だんだんと元の活発でちょっとおバカな息子に戻ってきてくれました。

親の勝手で振り回しちゃっているけど、頑張ってくれてありがとう。元気でいてくれてありがとう。あなたが何より大切なことだけはわかっていてね。って全身で伝えたいです。