子連れベルギー単身(?)赴任生活-40歳からの新たな挑戦-

5歳と10ヶ月の子供を連れてベルギーに赴任。夫は別に国に赴任中。日本ではペーパードライバーだったけど、こっちでは子供の送り迎えもあって、そんなこと言ってられない。今年40歳を迎える節目に新たなチャレンジが始まります。そんなドタバタの日々を綴っていきたいと思います。

10週間のクローズ(オンライン授業は継続)を経て、スローな再開をはじめる息子の学校。

息子の学校がクローズされて10週間、ようやく明日から再開。といっても、週2回、それぞれ半日と、とてもスローなスタート💦

お店は2週間前からオープンして、地元の公立校は1週間前から再開。人が外に出るようになって、また感染者が増えないといいなぁと思っていたけど、今のところ、日々200-300人で抑えられているから、広がっていはいなくてちょっと安心。

夫がイギリスにもどってはや1か月半。どうなることことかと思ったけど…、下の娘を5月から保育園に行かせるようにして、息子のオンライン授業はベビーシッターさんのサポートをもらうようにしたから、何とかある程度仕事もできるようになって、気持ちの上ではだいぶん楽になった。

ベルギーの保育園は結局一度も完全クローズにはならなかった。医療従事者やエッセンシャルワーカーと呼ばれる人たちの子女のためにずっとオープンしていたんだ。本当に彼女たちには拍手を送りたい👏うちは、ベルギーでは片親ということで、たぶん頼めばずっとあずけられたんだけど、できるだけ負担をかけたくないという思いと、やっぱり自分たちの感染リスクを減らしたいという思いで、1か月半ほど家においておいたんだけど、家にいると自由気ままやりたい放題。電話会議中も私の膝の上に座ってイヤホンを片方寄越せとか言って邪魔ばかりしてくるし、お菓子ばっかり食べようとするし、全然仕事にならなくて本当にイライラが頂点に達しそうになっていた。本人にあたっても仕方ないと思っても、ついつい、声を荒げてしまってそんな自分にまた自己嫌悪を感じたり… ただ、確実にこの1か月半で彼女の日本語は上達した😀そして彼女が家の居心地が良くて、いまだに保育園に行くことを嫌がる…(以前はそんなことなかったのに…)。

色んな意味で、最初の1か月半がしんどかったなぁ。ちょうど私の花粉症の季節と重なっていたこともあって、体調も少しすぐれなかったし、余計に「もしかしてコロナ!?」とか神経質になることが多かったり。先が見えないし、精神的にも体力的にもツラかった。まだまだ油断できないし、今でもしんどいことは多いけど、少しずつ前進しているのが感じられて嬉しい。

学校はスローなスタートで、そんなこと言っている間に6月末には夏休みに突入しちゃうけど…明日からまたどう変化していくのかな。ドキドキ。

そして肝心の夫は、シェンゲンがボーダー規制を6月15日まで延長しているので、まだ1か月ほどは会えそうもない。。。

ロックダウン3週間

気が付けば学校が休みに入って早4週間、国のロックダウンが始まって3週間。

家族4人でのルーベンでの生活。

日本では4人で暮らしていたけど、下の娘が7か月の時に夫はロンドンに赴任していったし、夫は大概日本では平日はみんなが寝静まってから帰宅していて、顔を合わせるのは朝と週末だけだったから、こんな濃い4人での生活は初めて。

子どもたちがずっと家にいると、在宅での仕事なんてほとんど集中できないし、夫が子供たちを見てくれていても、家にいる限り、子供たちは「ママ、ママ」とくるから何も手につかない。仕事が進まない焦燥感、しかも4人分の朝昼晩の食事を考えて用意しなきゃいけないし、みんなずっと家にいるから、家の中もすごく散らかって、掃除も大変になっている。それに、なんだかウイルスが怖くて、すごく神経質になってしまっていて、手洗いの回数も半端ないから手荒れがひどくて、ぱっくり傷が開いたり、最近ではスマホの指紋認証が全く機能しない。と、なかなかしんどい日々。

でも、ロックダウンになってからずっと良いお天気が続いているのが何よりもの救いで、家族で散歩に行くと(散歩やエクササイズは許されている!)、幸せを感じる。息子はパパと一緒の生活が再開して、少し逞しくなったように感じる。やっぱり、家族はみんな一緒に暮らしているのがいいんだろうなーなんて思う。

いまは、感染拡大を止めないといけないから、この措置も仕方ないって納得できる。お店はスーパーと薬局以外開いていなくて、それも入場制限をしているから、並んで(しかも間隔をあけて)入らないといけないし、お友達とは会えないし、息苦しいけど、外での散歩やエクササイズは奨励っていうのがなんともありがたく、ベルギーという国の人間味が感じられてほっこりする。ちゃんと人として必要なものは提供してもらっているから、文句はないし、自分たちの生活、本当に大切なものは何かということを改めて考えさせられもする。

そんななか、シェンゲン協定の関係でベルギーにあまり長期滞在できない夫は来週にはロンドンに戻ることに。一度戻ったら、シェンゲンが国境を開くまで再入国はできないし、次に会えるのはいつになるか分からない…

やっと、今の生活に少し慣れてきたところで、これからまたどうなることやら。。。

コロナショックが欧州にも打ち寄せてきた… 前日の21時すぎに学校から翌日から休校の連絡

1月から中国に端を発したコロナショック…

日本でのニュースを見ながら、大変そうだなと思っていたけど、2月ごろからイタリアが騒がしくなってきて、欧州も様相が変わってきたと思っていたら、今週に入って急にそのスピードが加速した。

ベルギーはだいぶん緩いなーとは思っていた。というのも、2月のクロッカス休暇で北イタリアに行っていた人たちに何の制限も設けないし、学校も普通にそういう子どもたちを登校させていたから。個人的には日本みたいな全校閉鎖はやりすぎだと思っていたけど、感染エリアの北イタリアから帰ってきた人なんかは2週間の自宅待機期間をつくってもいいんじゃないかと、感染拡大を不安に感じていた。

クロッカス休暇まで1人だった感染者はその後の2週間で日々増えて、現状約400人。人口が1100万人と日本の10分の1ということを考えると、比率はすごく高い…。

そんなことを考えていた矢先、水曜日の夜21時過ぎに学校から、「施設を借りている大学の方針に従って、明日明後日は学校がクローズになる」とメールが届いた。私は既に寝落ちていたけど、この日は偶然22時過ぎに目が覚めてその連絡に気が付いた。というのもそのメールを見た数人のおかあさんからメッセージをもらって、スマホにはいろんな新着メッセージが届いていたから。いったい何が起こっているのか理解できず、私たちも緊急事態なんだと、急に言葉にならない不安のような恐怖に襲われた。そんな中、日本人のママからLINEで「良かったら明日明後日、こうきくんあずかりますよ」とのメッセージをもらっていた。なかなかこの緊急事態で自分から頼むのも臆してしまう中、こんな風に気を使ってもらえて、すごく嬉しかった。

一つだけよかったのは、ちょうどその翌日からしばらく雨が降らない予報だったこと。ずーっとさえない天気が続いて、天気予報を見れば雨マークばっかりだったのに、その翌日からはおひさまマークと曇りマークに変わっていた。これなら公園で遊べる😄

結局、その翌日の木曜日の夜には、翌週から4月初旬のイースター休暇まで、ベルギーの学校全部が閉鎖されて、レストランやカフェもすべてクローズ。スーパーや営業を続けるけど、土日はクローズという決定が政府でくだされた。ということは、4月20日まで子供たちは学校がない…なんだか眩暈がしそうだけど、開き直って、思考を変えるしかないんだろうな…

どう変えていけるやら。。。

まさかのフィッシング詐欺にやられて、ショック大きすぎる…第4章

その週末、夫が返ってきて、フィッシング被害の詳細を打ち出したコピーをみたいというので渡したら、翌朝、「いくつかの傾向があるよ」と説明をしてくれた。

いくつかの見てとれる傾向について説明してくれたけど、メインは一つは数人の主な犯人がいること。確かに同じ人の口座に何度もお金が振り込まれている。しかも、匿名の名前っぽくない。これはしっかり警察に調査してもらった方がいいということで、担当の警察にメールで連絡。また土曜日に再度警察署まで訪ねて、担当の警察官ではないけど、その同僚に経緯を説明して担当の方に報告してもらうことを依頼。念のため、銀行サイドにも私たちの気づきとしてメール連絡。夫も言い分としては、こっちがうるさくいった方が相手は動くとのこと。

確かにそうだろうなと思う。私はついつい泣き寝入りで終わらせようとして現実から目を背けるくせがあるので、改めて夫のそういう粘りや姿勢に感心。やっぱり夫婦は支え合って、尊敬できる関係がいいなぁなんて思った。

担当の警察からは、「こっちで必要な調査や手続きは行ってるから、君はこれ以上なにも動かなくていいよ」と返事があった。

銀行にはもう一つ質問があった。ワンタイムパスワードを一回入力しただけなのに、何で複数の口座に複数回の振込ができるのかということ。これって銀行のセキュリティの甘さなんじゃないのかなと。これはまだ未解決。

ただ、少し朗報が。少したってから、特定された(?)2人からのお金が返ってきた!その人たちの名前で私の口座にお金が振り込まれてきたのだ。これで被害額は半分に減った!!あとの半分は返ってくる見込みは低そうだけど、半分でも返ってきた!まだ残りの半分も大きな大きな痛手だけど、少し気持ちが軽くなった。

いろんなことがある。海外で暮らしていくハードルは予想以上にたくさんある。でもそれ以上の気付きや学びがある。そして家族の絆の大切さをしみじみと感じることが多い。

 

 

 

 

まさかのフィッシング詐欺にやられて、ショック大きすぎる…第3章

なんだか頭がおかしくなりそうだったけど、警察で被害届を作ってもらって、被害額の確定が必要だと言われ、そのまま銀行に向かった。

銀行の受付はすごく並んでいたけど、順番が回ってきてから事情を説明。電話では私の口座はストップしてもらったはずだけど、本当にストップになっているか再確認を依頼したうえで、私の口座の不正取引が始まった2月1日からの取引一覧を印刷してもらった。そこには900€や500€といった取引がずらっと並んでいて…、それを見ただけで眩暈がしそうだったけど、とにかくそれを手にいったん会社に戻って、子供たちを迎えに行かないといけない時間になっていたので帰り支度をして駐車場に向かった。会社では駐在員の面倒をいろいろ見てくれている先輩に事情を説明。いろいろ心配して調べてくれたけど、「クレジットカードの被害だと保険が出るけど、今回のようなケースは保険が出ない」とのことだった。

途中、夫には何度か電話をして報告。夫からは、「とにかく落ち着くように。運転を気を付けて。子どもたちに何かあったらそれが一番大変なんだから」といわれていて、私自身それが一番不安だった。運転は結構気持ちの動揺が出てしまうから、できるだけ頭を空っぽにするようにして子供たちをピックアップしに行って無事帰宅。

この日は、息子の友達のアレンが家で一緒に夕飯を食べる日。できるだけ平静を装っていたけど、アレンママは迎えに来た後、夜中に、「今日はすごく疲れているように見えたけど、大丈夫?」とのメール…すごくサバサバした人なのに、すごく鋭くてよく人をみている。こんな時だけど、改めてすごい人だなぁなんて感心。

夜に、取引一覧の写真をとって、具体的な被害額と一緒に担当の警察官にメール送付。

その週末は夫は帰ってこない予定だったけど、「こんな時だから帰る」と帰ってきてくれることになった。

なんだか気持ちが重くて、悲しくて…でも、私も夫も子供たちも家族みんなが元気でいられることが何よりもかけがえなくて、それを感謝することに徹することにした。

そして、いつものように、夕飯時のビールが少し気持ちを落ち着かせてくれた。

まさかのフィッシング詐欺にやられて、ショック大きすぎる…第2章

初期対応をしながら、何でこんなことになっちゃったんだろう!?カードは手元にあるし…と考えていて、ふと思い出した。 そういえば先週、なにか銀行からメールが来て、個人証明の対応をした!!確か、そのちょっと前に普段使うことがないクレジットカードを使ったから銀行が不正な動きがあると思って確認依頼をしてきたと思って、すぐに対応したけど、あれが引き金になったのか!?でもあれは銀行のアプリから作業したから問題ないはずだと思ったのにな~とか色々考えたけど、それ以外に思い当たらなかった。確かなにかにお金を振り込むのにバンクカードじゃダメで、クレジットカードを出して支払い処理をした。そのあとになにか「いくつかのアカウントから同時に接続した情報があるから、カードが不正に使われるのを防止するために個人の証明をするようにというような連絡だった。

そして、警察署に向かう道のりでさらに思い出したのは、そのクレジットカードを使わないといけなかったのは、オーストラリアへの寄付だったこと。息子のお誕生日会に集めたお金を早く寄付しちゃわなきゃと思って、先週ネットで振り込みをしようと思ったらクレジットカードでしかできなくて、普段しまっているクレジットカードをだしてきて振込したんだ。その少しあとに銀行から連絡が来たから、普段使わないカードを使ったから、なにかアラームがかかったんだと思ってなにも疑わずに暗証番号を入力しちゃった。

警察にいったら、窓口の人は英語があまり話せないということで、中からいかにも警察官の風貌のおじさんが出てきて、事情を説明したら部屋に通してくれた。

椅子に座って改めて経緯を説明。すると「銀行からそういうメールが届くことはないし、君が入ったのは銀行の正式アプリじゃなく、それに似せて作った偽アプリだ」って言われた。「そのメールは残ってるか?」と聞かれて、ショートメッセージの履歴を確認して発見。

それを見てまた記憶が甦ってきた。普段メールでなにかアラームっぽい連絡が来ても無視するのに、ショートメッセージだから緊急だと思った。オランダ語だったから、わざわざGoogle翻訳にかけて…そしてそこで警察に言われたのは、「君はこのリンクからアプリに入った。それは本物のBNPのアプリじゃないんだって。全く同じように作ってある偽のアプリなんだ」って。警察がその時点でそのリンクを開いたときにはもうそのアプリは削除されていた…

 

まさかのフィッシング詐欺にやられて、ショック大きすぎる…第1章

息子の学校から1月分の費用の請求が来て、忘れないうちに振り込もうとネットバンキングを開いて思わずぱちくり⁉️私が認識してる預金額との開きが大きすぎて、何に使ったのかと履歴を確認。そしたらその日の午前中だけでもすごい数の取引。エッ?と頭真っ白に。これはなにかまずいことが起こってると思って、慌てて銀行カードの裏に書いてある番号に電話。英語対応の番号にかけたんだけど、何度かガイダンスに沿って番号を押しながら進んでいくと、あるところから線が込み合ってるとかでオランダ語かフランス語なら対応可能とのボイスメッセージ。そんなの無理だからそのまま待ってると電話がブツリと切れる。何でこんなときに~~~~と思ってかけ直しても同じ。この間にもまたお金が引き出されてるかもしれないと思って、途中のガイダンスで流れてたカードストップの場合はという番号にかけてみた。そしたらこちらは最初からオランダ語とフランス語で何を言っているのかさっぱりわからない。適当な番号を押してみる会社の人に助けてもらえばよかったんだけど、ちょっと動揺しすぎていて、うまく話せる気がしなかった。もう一度カードストップの番号にかけて粘っていたら英語になった!そしてオペレーターに繋がった!このオペレーターはカードを止めるという作業しかしないみたいで、クレジットとバンクカードのどちらを止めるんだと聞かれ、状況を説明してこの場合はどちらを止めるべきなのかと聞いてもここではどのカードを止めるのか聞いてそれを止めるだけとしか言ってくれない。この人と話しても無駄だととりあえず二つとも止めてもらった。その上で、もう一度最初の番号に電話。今度は繋がった❗事情を説明したら、警察にいって被害届を出すように言われた。そうしたら可能な範囲でお金を取り戻すからと。そのロジックがよく理解できなかったけど、とりあえず警察にいくことにした。