子連れベルギー単身(?)赴任生活-40歳からの新たな挑戦-

5歳と10ヶ月の子供を連れてベルギーに赴任。夫は別に国に赴任中。日本ではペーパードライバーだったけど、こっちでは子供の送り迎えもあって、そんなこと言ってられない。今年40歳を迎える節目に新たなチャレンジが始まります。そんなドタバタの日々を綴っていきたいと思います。

5歳の息子の試練①「“アイ ドン ライクユー”ってどういう意味?」

ベルギーでは、2歳半からPre Schoolってことで学校に通う子が多いのですが、学校は7,8月は夏休みなため、6月末に赴任した息子は英語もオランダ語も全く分からない状態で現地のサマースクールに行くことに(このサマースクール探しも、ほとんどの情報がオランダ語でしかでていなし、大変(汗))。赴任当初は私の父にサポートに来てもらっていたので、午前中はサマースクール、午後はおじいちゃんにみてもらうという日々が始まりました。

息子はおしゃべりが大好きで、いつもふざけているような明るい子供で、日本の保育園では毎日楽しく過ごせていたのですが、全く知らない土地で、異なる言語で話す子供たちの中にポンと放り込まて、かなりしんどい時間を過ごさせることになってしまいました。(

ただ、赴任前から、「これからは、パパは普段いないから、ママを支えてね。」と何度も言っていたからか、超甘えん坊なのに本人なりの覚悟を決めてくれていたのかもしれません。朝送っていくときは、べそをかきながら泣きさけんだりしていましたが、毎夕「今日のサマースクールはどうだった?」と聞くと、「楽しかったよ」って。最初のころは真に受けて「子供ってすごいなぁ」なんて思ったりしていました。

でも、ある夜、ベッドの中で「ママ、“アイ ドン ライクユー”ってどういう意味?」って聞いてきて、私は一瞬体が凍るような気持ちになりました。

「なんで?」と聞くと答えないので、「うーん、いろんな意味があって状況によって違うけど、”やめてよ”とか”やだよ”とか”好きじゃないよ”とかかな」と。よくよく聞いてみると、毎朝行くとサッカーをしている子たちがいて、息子はサッカーが大好きなので、私が声をかけて息子をその中に入れてもらっていたんですが、その中でも一番優しそうなアジア系の息子より少し年上の男の子がいて、その子に何度も言われたとのこと… 

涙が出そうになって、「サマースクール行きたくないの?」と聞くと「うん・・・」って。

胸が締め付けられる思いで、息子をギューッと抱きしめました。

元々そのサマースクールは、その週でクローズされる予定で、翌週からは別のサマースクールに通わせる予定だったので、そのあとの最後の2日は休ませることに。

それ以降も、時々、息子は一人で「アイ ドン ライクユー」とつぶやくことがあります。直接の言葉の意味は分からなくても、相当に堪える体験だったんだと思います。。。