子連れベルギー単身(?)赴任生活-40歳からの新たな挑戦-

5歳と10ヶ月の子供を連れてベルギーに赴任。夫は別に国に赴任中。日本ではペーパードライバーだったけど、こっちでは子供の送り迎えもあって、そんなこと言ってられない。今年40歳を迎える節目に新たなチャレンジが始まります。そんなドタバタの日々を綴っていきたいと思います。

本国より日本で有名な、9歳で大学を卒業した男の子の話

「ベルギー人の9歳の男の子が大学を卒業したってニュースが日本で話題になってるみたいだけどしってる?ベルギーでも話題になってる?」と夫からメールが来た。

知らなかったけど、確かに日経からNHKまでが取り上げていた。ベルギー人と結婚して、もうずっとベルギーに住んでる日本人の会社の先輩に聞いてみたら知らなくて、オランダ語でネット検索してみてくれた。そしたら、「いわゆるゴシップ系のタブロイドメディアでは出てるね」とのこと。

そして、続いて教えてくれた。「ベルギーではこういうニュースは、その子どもの精神的な成長等を考えて、あまり取り上げるのはよくないと思われてる」って。

すごく衝撃と言うか新鮮と言うか、ちょっと感動だった。そうだよね!って。

大人は無責任に取り上げて、一時期チヤホヤするけど、子どもの長い人生を考えたら、それがいい影響を及ぼすとは考えられない。子どもの成長は親や周囲がゆっくり見守ってやるべきで、関係ない人が無責任に騒がない方がいいと、子どもの親としても感じる。でも日本にいたら、きっと私も「わー!」ってマスコミのネタに反応していただろうなって想像できる。

こういったことを通じて、改めてベルギーの、ヨーロッパの強さや素敵さを感じる。根本的な人生観というか、生き方に対する考えがすごくしっかりしていて、表面的なことにそんなにおどらされない。もちろん全てがそうじゃないけど、そういった強さを感じる場面がすごく多い。

そんな国で生活する時間をもらってることがすごくありがたく、貴重に感じられる。