本国より日本で有名な、9歳で大学を卒業した男の子の話
「ベルギー人の9歳の男の子が大学を卒業したってニュースが日本で話題になってるみたいだけどしってる?ベルギーでも話題になってる?」と夫からメールが来た。
知らなかったけど、確かに日経からNHKまでが取り上げていた。ベルギー人と結婚して、もうずっとベルギーに住んでる日本人の会社の先輩に聞いてみたら知らなくて、オランダ語でネット検索してみてくれた。そしたら、「いわゆるゴシップ系のタブロイドメディアでは出てるね」とのこと。
そして、続いて教えてくれた。「ベルギーではこういうニュースは、その子どもの精神的な成長等を考えて、あまり取り上げるのはよくないと思われてる」って。
すごく衝撃と言うか新鮮と言うか、ちょっと感動だった。そうだよね!って。
大人は無責任に取り上げて、一時期チヤホヤするけど、子どもの長い人生を考えたら、それがいい影響を及ぼすとは考えられない。子どもの成長は親や周囲がゆっくり見守ってやるべきで、関係ない人が無責任に騒がない方がいいと、子どもの親としても感じる。でも日本にいたら、きっと私も「わー!」ってマスコミのネタに反応していただろうなって想像できる。
こういったことを通じて、改めてベルギーの、ヨーロッパの強さや素敵さを感じる。根本的な人生観というか、生き方に対する考えがすごくしっかりしていて、表面的なことにそんなにおどらされない。もちろん全てがそうじゃないけど、そういった強さを感じる場面がすごく多い。
そんな国で生活する時間をもらってることがすごくありがたく、貴重に感じられる。